こんにちは スタジオプレアデス清水 自立訓練の伊藤です。
先日の美術の時間に模写をやりました。題材にしたのは、ルネマグリットの『心の琴線』です。
昔はマグリットの絵が不気味で苦手だったのですが、マグリット展に行ってからマグリットが好きになりました。
『終わりなき認識』がきっかけだったのかなあ…
ある作品を見てから急に惹かれるようになったのですが、後からその絵を見返してもいまいちピンときません。
アートは感じるものですね、その時の感性が何より大事だと思います。今は大手を振って美術館にも行けないので肩身が狭い思いです。
模写をするとただ絵を見ているより多くの発見があり新たな絵画の楽しみ方を学びました。
絵を描いている時、優しい先生をはじめスタッフの皆さんが褒めて下さりどんどん木に登ってしまいました。
空だけでなく全体が、薄い青い紗がかかったような色になっているなあと気づいたり、雲を立体的に描くのに苦労したり…
自分が描くとなると簡単に描けそうなものでもひとつもその通りにはいかず技術の高さを思い知りました。
上手いなーと思って見る絵は実際にまねして描いてみるとその十倍は実感のこもった「上手いな!!」が感想として出てきます。
雲の陰影、小川、細部に至るまで丁寧に描くとそれが仕上がりとして反映されるんだなあと実感しました。
鑑定団に出てくる下手な贋作の紹介が少し分かった気がします。
本物がいかに緻密で贋作が雑にできているというあれです。
作品への情熱と愛で名作は生まれていくのですね。
今回載せた絵は私個人の絵ですが、他の方も色々な画材で名画の模写に取り組んでいました。
色鉛筆やクレヨン画材の違いは勿論、描く人によっても個性が出て面白かったです。
模写といいつつその人にしか描けない一枚に仕上がっていました。
芸術はこうやって成り立つのですね
一言でいうと模写はめちゃめちゃ楽しかったです。